ほとんどのハウスメーカー、建設業者がいわゆる標準仕様といわれる設定を持っています。お客様の気を惹く設備を標準仕様にし、本来必要なはずの設備をオプションにする。着工してからそれに気付き、取り付けてもらったら追加工事で数十万円を請求されたという話も時々耳にします。
TVで盛んに宣伝しているローコスト住宅の中には、標準仕様は1LDKというものさえあるようです。この間取りや仕様を少しでも変更すれば、標準仕様の価格とはならないのです。
標準仕様の家には安心して住めない?1981年(昭和56年)以降に建てられる建物は建築基準法により、すべて耐震構造になっています。耐震構造が標準仕様なのは当たり前のことです。しかし建物の頑強さだけでは地震に対して充分とはいえません。
住まいの安全性で、もっとも大きく重要なこと、基礎工事について。
当社が主要なエリアとしている、埼玉県南東部は地盤が軟弱な地域です。そのため必ず必要になる耐圧盤基礎(いわゆるベタ基礎)を、オプション設定にしている建築会社が多く見受けられます。
これらの会社は、「地盤調査をやってみないと適切な基礎は分かりません。地盤改良工事をするので、通常規格の布基礎で大丈夫です」といいます。
最も重要な基礎工事に、オプション設定があるというのも妙な話です。見せかけの価格を安く設定するため以外に、理由は見当たりません。
地盤調査の結果が悪かったので、基礎工事の予算が少々増えます、といえば大概の施主様は納得してしまうのだそうです。建築に携わるものにとっては、当地域の地盤の弱さなんて初めから分かりきっていることです。通常仕様の基礎では強度が不足するのを知っていながら……。
ハーティホームズでは、必要に応じて耐震診断したときに診断の費用を承っています。無料診断をするという業者がありますが、本当の耐震診断は無料でできるほど簡単なものではありません。徹底した調査を行い、調査データを分析し、すべてのデータをお届けした上でご説明いたします。
※地盤調査・改良につきましては、こちらの当社協力業者様サイトをご覧ください。(別窓で開きます)
当社施工、基礎・構造工事〈参考例〉
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割栗石を並べたところ、転圧をかける前です。地盤調査データに基づき、地中に600mm×3.5mの改良杭を25本打ち込んであります。
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防湿シートを敷き込んだ上に、13mm異形鉄筋を200mmピッチで組みます。この基礎工事では、水平剛力を増す斜行筋も施工しています。
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出角の要所は、応力を受けますから、コーナハンチの鉄筋で補強します。基礎幅は150mmと、公庫仕様の基準を上回ります。
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基礎と柱を緊結するホールダウン金物は、1階だけで23本入ります。通常のアンカーボルトも、1階面積18坪に78本使用しています。
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構造用集成材の中でも最強等級のカラ松集成材で組み上げられた、総4寸角の木組み。建築基準法の1.5倍の筋交いを取り付けています。
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1階梁組を2階から見たところ。910mm以下のピッチで部材を組み上げます。この上に、28mm厚の構造用パネルを張り込みます。 |
※個々の条件によって基礎・構造工事は異なります。上記は参考例です。構造材については、健康住宅志向のヒノキ・杉無垢材仕様と、耐震性・耐久性を考慮した集成材タイプの2種類をご用意しています。 |